ヨーロピアンラム

顧客に対し完全な透明性を実現することで、品質と食品安全性が確保されます。EUは羊肉の原産地または出所の表示を義務付ける法律を導入しました。この規則は、加工業者、小売業者、精肉店などの食品事業者に対し、店頭に並ぶ包装済みの羊肉製品には必ず、原産国情報をわかりやすくラベル表示するよう義務付けるものです。生産チェーンをたどって個体が生まれた農場まで遡れるようになり、消費者に対し十分な透明性を提供することができます。アイルランドはヨーロッパでも有数の包括的な羊肉トレーサビリティシステムを保有しています。全国羊個体識別制度（NSIS）により規制され、農業・食糧・海洋省により監視・管理されます。このシステムにより、屠畜のために引き渡されるすべての羊に、移動証明書と群登録簿の記録が確実に添付されます。記録は加工業者と農家の両方が維持・管理します。十分なトレーサビリティが保証されたアイルランドのヨーロピアン・ラムは、他ではなかなか得られない高いレベルの食品安全保証を実現しています。

EUが義務づけた法律に加えて、近年は国レベルで品質保証制度が広く導入されています。これにより食品安全基準がさらに強化され、消費者の要望に応えることができています。

EUでは、原産地呼称保護（PDO）、地理的表示保護（PGI）、伝統的特産品保証（TSG）といったEU全体を対象とする品質制度の導入や、アイルランドに拠点を置く欧州食品安全機関（EFSA）の設置など、こうした動きを積極的にサポートしています。

動物の倫理的扱いはEUの法律でしっかり定められているため、ヨーロッパ市民は動物の福祉に深い関心を持つようになりました。このような原則は、農場、輸送、屠殺場など、サプライチェーンのあらゆる部分に適用されます。動物の福祉に関する規則は、各国政府によって定期的にモニタリングされ、継続的に見直しが行われています。

動物の福祉は動物の健康に関わるものであり、世界中の消費者に安全で健康な羊を提供することを目的とした品質保証制度の目的を補完するものです。動物の福祉に関する規則は、各国政府によって定期的にモニタリングされ、継続的に見直しが行われています。

欧州連合の機能を統御する規定は、動物を知覚のある存在として認めており、農業に関するEUの政策を策定・実施する際には動物の福祉要件に十分配慮するよう求めています。